8月26日~9月3日 第3回夏合宿(北アルプス裏銀座・槍穂高岳縦走)

 

 北アルプス三大急登のひとつといわれるブナ立尾根を登り、烏帽子岳から槍ヶ岳の裏銀座コースを昨年の夏合宿とは逆コースで辿り、さらに穂高岳を縦走し重太郎新道を経て上高地に下りた。その後徳澤園で開催された「山の会創立60周年記念集会」に参加し、OBの方々と楽しい一夜を過ごした。
 今回の縦走を通して最も印象に残ったのは槍ヶ岳での台風経験だった。二日間とも自分たち以外にテント泊の客はいなかった。結局、天候も回復せず3人ともこの時期の槍ヶ岳にすでに登っているということで、このルートを通りながらも槍の穂先には登頂しなかった。それでも大キレットに行きたいと思い、ルートを変更しながらもこの縦走を最後まで続けることができたのは良かった。

参加メンバー:真藤(L、3年)、立島(2年)、大津(2年)

 

826日(1日目)
信濃大町から高瀬ダムへタクシーで移動した。


827日(2日目)
高瀬ダムからブナ立尾根を通って烏帽子小屋へのハードな登り。しっかりと雨が降っていたため汗と雨でずぶ濡れになりながら登った。

高瀬ダム付近 濡れた体をテントの中で乾かす

828日(3日目)
烏帽子小屋~野口五郎岳~水晶小屋~水晶岳ピストン~鷲羽岳~三俣山荘の縦走。この日は快晴で気持ち良い稜線歩きだった。昨年も逆ルートで通過したのだが、その時は猛烈な風雨で景色を楽しむどころではなかった。

野口五郎岳 鷲羽岳

829日(4日目)
三俣山荘~双六山荘~槍ヶ岳山荘の縦走。視界はあるものの、台風が近づいてきて風が強い。2日連続で長い行程だったのでかなり疲れた。

双六岳付近

830日(5日目)
台風による槍ヶ岳山荘停滞。このまま進んでも南岳の先の大キレットを通過できないと判断して停滞した。浸水したテントの水を何度もかき出した。


831日(6日目)
テントが強風にあおられて一睡もできないまま朝を迎えた。強風から逃れるためにひとまず天狗平まで標高を下げる。その後、天狗池経由で南岳小屋まで登り返した。まだ風が少し残っていたため、前日に懲りてこの日は小屋泊した。

天狗原から槍ヶ岳を望む 天狗池付近で濡れた衣類・器材を乾す
 
南岳から滝谷・大キレットを望む

91日(7日目)
南岳小屋~大キレット~北穂高岳~穂高岳山荘は今回のメインイベント。台風は遠ざかり、風も弱く晴れていた。危険ということで有名な大キレットは、かなり整備されていて思ったほど険しい道ではなかった。どちらかというと北穂高岳~涸沢岳~穂高岳山荘の道の方が険しいように感じた。

大キレットを通過

92日(8日目)
穂高岳山荘~奥穂高岳~前穂高岳~岳沢小屋~上高地というルートで下山した。奥穂高岳に登っている途中で日の出を見ることができた。河童橋でOBの方々と偶然会い、その後徳澤園まで歩き「山の会創立60周年記念集会」に参加した。

穂高山荘から見る日の出 朝日を浴びて奥穂高岳
 
最後のピーク前穂高岳、背景に辿ってきた山々が連なる
河童橋袂にてOBの方々と偶然会う 燕岳から下りてきた厚木も徳沢に集合
OBの皆さんと歓談 OBとの集合写真(徳澤園にて)

93日(9日目)
徳沢~上高地BTOBの方々より早めに出発し、上高地BTより帰路に着いた。

快晴の徳沢を後にし、東京に向かった