7月2日  奥多摩 水根沢遡行

 
 72日に奥多摩の水根沢を遡行した。水根沢はゴルジュや釜を多く持っていて、真夏並の暑さになったこの日にはぴったりの沢だった。遡行図には「へつる」と書いてある釜も全て泳いで滝に取りついた。簡単ではないが、ほぼ全ての滝を登れたので楽しかった。この沢のメインと言われている半円の滝は足のつっぱりで簡単に越えられた。最後の26m滝は見た感じホールドが乏しそうだったので巻いたが、この巻きが今回一番難しかった。今回、この滝を越えた所で沢筋を間違えてしまう。後から調べた結果、この分岐が終了点の二俣だとわかったのだが、遡行図ではここからかなり歩いた所に二俣があるように書いてあった。一度右俣に入り、その後左の尾根に出るが、登山道らしき踏み跡は全く見当たらない。ここでコンパスと地形図を見ると、尾根筋の方角から目標とは明らかに違う場所にいることがわかった。とりあえず登山道は今いる場所よりは西にあるということはわかったのでひたすらトラバースする。だが、斜面が急峻になり、遥か下の方から水の音が聞こえてきた。このままトラバースしても登山道には出られないと判断し、クライムダウンと懸垂下降3ピッチで沢に出た。沢を下降すると二俣の左俣にいることがわかり、その沢筋からひたすら左の尾根を目指すと登山道に出ることができた。約2時間程彷徨っていた。
 今回の道迷いの反省としては、遡行図を信じ過ぎたことが一番に挙げられる。二俣で地形図とコンパスを取り出し、よく考えておけばこのような事にはならなかっただろう。また、今回のことで、高度計かGPSどちらかだけでも持っておくべきだと思った。下山に使った水根沢林道も道が細く、崖に面していたので、明るいうちに下山できてよかった。
 余談だが、帰りに奥多摩駅で早稲田大学ワンゲル部の集団に会った。彼らは今回、岩場でクライミングをしてきたようであった。

メンバー:真藤(個人山行)

9:16 入渓  9:38 先行パーティーに追いつく 
9:38 ゴルジュ  10:17 釜と滝 
10:30 半円の滝と先行パーティー  11:35 見上げると青空、良い天気である 
12:04 小滝、下から  12:04 小滝、上から 
12:10 6mスラブ滝   12:51 小滝
13:29 最後の2条6m滝  15:57 登山道にて装備解除