3月12~14日   八ヶ岳天狗岳雪上訓練山行

左から齋藤、柳田、桂、後藤OB(黒百合ヒュッテ前にて))

日程
31214

参加者
現役:柳田(2年)、齋藤(2年)、桂(1年)
OB :後藤(S49

 
 12日は茅野駅に11時に集合し、タクシーで渋ノ湯に向かった。タクシー運転手の話では、「八ヶ岳は麓もこの10日間ほどの間に3回降雪があり、今年初めて冬景色の山を見た。渋ノ湯迄の道路もそれまでは雪がなかった」とのこと。渋ノ湯に着いたのは昼過ぎ。身支度やパッキングを済ませ、登山補導所に登山届を出し橋を渡っての入山は13時近くになった。
 黒百合平まで先行パーティのトレースはあったものの膝下迄雪が積もっている。ソロテントと食料も背負ったので自重を含め100kgを超える重量を、現役のペースで運び上げるのは古希の身にはきつかった。黒百合平到着は17時近くになり、急ぎテントの設営に入る。渋ノ湯で先に出発した10名程のパーティが2張のテントをほぼ張り終えていて、他にはソロが1張、小屋にも23パーティが居る様子。天場は新雪がかなり積もっており、踏み固めてもずぶずぶと沈んで固まらず、思う様に整地が出来ない。そこそこで妥協したツケで、マイナス15以下の一晩でソロテントの床はかなり沈んだ。

 13日は午前中小屋前斜面で訓練を開始するも、股下~腰程度の新雪があり格好のラッセルを伴う登行訓練となった。雪面は全く滑らず、滑落停止は動作確認のみとなった。ザイルを出して確保訓練中に現役1人が腕の不調を訴えたので、休憩を兼ね小屋で昼食を摂った。午後からは天狗岳偵察行に計画変更する。中山峠から先はトレースもなかったが樹林の中へ歩を進める。樹林を出た雪面は吹き溜まっていたが、そこを超えて最初の高みは雪面がクラストしていてむしろ歩きやすい。更に先の天狗岳へは見通しも効かず、登頂には時間も十分ではないので、稜線に出た処で引き返す。
 就寝する前に翌日の行動についてテント越しに話した時は、私が「天候次第だね」と言ったことに対して「低気圧が近づいているので明日の天狗岳登頂は難しそう」との現役の判断であった。

 14日朝になって現役から、「テントを撤収して行けるところまで行く」との意向が伝えられたが、テントの外は粉雪が舞っており、昨夜の降雪も考え逡巡する。十分に意思疎通が出来ず申し訳なかったが、「撤収するならそのまま下りた方が良い」と伝え、結局、撤収・下山することになった。
 830分頃小屋前を出発して11時前に渋ノ湯に下山。タクシーを待つ間に渋御殿湯で山行の汗を流す。茅野駅前の「蕎麦茶屋」は定休日だったので、東口の蕎麦屋で丼と蕎麦のセットで打ち上げ帰途についた。

                                                後藤 洋一郎(S49年卒)



312日(晴れ)
12:40渋ノ湯~13:25八方台分岐~14:20唐沢鉱泉分岐~16:55 黒百合平

タクシーで渋ノ湯へ、荷物満載です 渋御殿湯前で身支度
橋の袂にある登山指導所に登山届を出します 新雪の中を登山開始
八方台分岐で小休止 唐沢鉱泉分岐の上で小休止
黒百合平に到着 天幕を2張設営(後藤OB、現役))

313日(雪)
08:15雪上訓練(1)~11:30ヒュッテにて昼食~12:45天狗岳へ偵察山行~中山峠~13.45途中で折り返し〜15.30黒百合平~雪上訓練(2


ヒュッテ前の斜面で雪上訓練開始です
昨晩の雪でテントが少し埋まってます ヒュッテ前の訓練ゲレンデ
斜面を登ります 先ずは柳田君が手本を示します
桂君が続きます 基本動作を繰り返します
午後からは天狗岳を目指して偵察行
中山峠に向かいます 新雪が深い
稜線に出る 視界悪く天狗岳は見えません
途中で引き返します 黒百合平まで戻ってきました
雪上訓練を再開
斜面をラッセルで登ります 
ザイルを使っての訓練 基本動作を反復訓練

314日(雪のち晴れ)
08:30下山開始~八方台分岐~10:45渋ノ湯


下山前に集合写真を撮ります 現役だけで撮ります
樹林の中を快調に下山します 
途中八方台分岐で小休止 降り続いた雪で木々の装いが神秘的です
渋ノ湯は近い 登山指導所のある橋まで下りてきました
渋御殿湯前で荷を解きます  茅野駅前で美味しい蕎麦を食べました