| オーストリア・アルプス登山・ハイキング紀行 |
| 2003年〜2007年 |
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2008年11月に山の会の納見OB(昭和35年卒)が、ご自身を含めて5年間にわたる山の会OBたちのオーストリア・アルプスの登山とハイキング紀行をまとめられ出版されました。この紀行には下記のOBの方々がそれぞれパーティを組んで、或いは単独で参加され記録を残しておられます。 オーストリア・アルプス探訪OBの方々 納見OB 35年卒 恩田OB 37年卒 金子(弘)OB 37年卒 三木OB 37年卒 打矢OB 37年卒 松本(公)OB 39年卒 真下OB 39年卒 田野辺OB 40年卒 紀行は100ページにもわたる大冊のため、以下要約してご紹介させていただきます。 |
納見OBの巻頭言です。 東部アルプス、主としてチロル地方の山々を三年間、めぐり歩いてみた。 きっかけは海外事情に詳しい打矢君の先達で、彼のゼミ仲間に交じって、2004年ウイーン、プラハ、ブタペストを旅行し、旅の終りにチロル州の首都インスブルックを訪れたことにあった。 南北の山に挟まれた広大な盆地の古都は故郷に帰ったくつろぎの気分を与えてくれた。打矢君は翌年2005年に山の会の仲間をウィーンに誘ってくれた。 三木君と私はチロルの山に興味を抱いていたので、ツアーの前半、ドナウ河ヴァッハウ渓谷の船旅に参加し、観光で名高い湖畔のザンクト・ヴォルフガンクで皆と別れ、チロルに向かった。 チロルは東のザルツブルグから鉄道がインスブルッグに至り、イン川に沿って、さらに西へ向かい、サンクトアントンを経てアールベルグ、スイスに通じている。 鉄道の南側に何本もの深い谷(タール)が並び、谷の奥がアルペン山域になっている。 2005年、初めてチロル山塊に入り、レンタカーで山と氷河を尋ね回り、エッツタールの最奥のフェント村にあるアットホームなガストホフが気に入って定宿に決めた。 一方、田野辺君は2003年から毎年、夏にドイツ語の習得のためドイツに短期留学し、帰路オーストリアに向かい、数週間チロルの山を単独で歩いている。 打矢パーティも2004年にオーストリアをハイキングした。 オーストリア・アルプスには著名な山は少ないが、急峻な岩峰、雪を頂いた秀峰、白い帯びの雄大な氷河、麓には宝石をちりばめたように輝く湖沼や羊が草を食むアルムののどかな風景が素晴らしい。 そしてチロルの山々には中腹に整備された登山道があり、足下に群生のアルペンローゼ、一株で咲く華麗なエンツィアンを見ることが出来る。ただエーデルワイスは昨今は、いくら探しても見つけられない。 対岸の氷河やアルムを望みながら、半日も歩けば立派な山小屋が現れ、泊まることもできるし休憩してランチも採れる。 我々外国人でも簡単にオーストリア山岳会に入会が出来て、五百件もあるという山小屋に割引料金で宿泊が出来て、また色々な情報も得られる特典がある。 登山者やハイカーにはパラダイスである。 自分の年齢から考えて、もうハイキングで充分であるが、山屋の習性で頂上に立つ魅力が捨てきれず2〜3のピークを目指した。 残念ながらオーストリアの最高峰グロスグロックナー山は失敗した。 二番目に高く、そしてチロルの最高峰ヴィルトシュピッツェには登ることができた。 またハイキングの途中でイタリア国境の雲の上に望見できたシミラウン山はその姿と名前の可愛らしさに魅力を感じ、目標に選び登頂した。 シミラウン山山頂には十字架のほかに珍しく表示板がありNEIGE MARTINとあった。 山から山への交通は2005年、2007年にはレンタカーを使い2006年の時には鉄道とポストバスを利用した。 レンタカーは機動性があるので2007年ドロミテのハイキングや南ドイツのツークシュピッツェ山に登った。 この小冊子の記録と情報から山の後輩達が、あの勇壮なグロスグロックナー山の登山を満喫し、また山小屋から山小屋へ彷徨の旅を楽しまれることを望むものである。 2008年11月1日 納見 |
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| 田野辺OB(40年卒) 2003、2004、2005、2007の記録 |
| 田野辺OB (40年卒) 単独行 ○2003年6月27日〜7月4日 チロル山塊の偵察山行 6月、インスブルッグ周辺ノルトケッテ、エルファーシュピッツェ(2505) 7月、エッツタール、セルデン周辺に移動、ホーエ・ムート(2653)、 Gestachkogel(3056)登頂 ○2004年7月3日〜12日 チロルの山の中の町セルデンに5泊、ノイシュティフトに4泊し日帰りで 山行を楽しむ。エッツタール、シュトゥバイタール Hochwalden(2090), Schwarzkogel(3016) Gurgler Schartl(2932), Wildes Mannle(3023) エルファーシュピッツェ(2505)登頂 ○2005年7月1日〜17日 昨年歩いたのはエッツタール、シュトゥバイタールにもの2つの谷であ ったたが今年は初めてピッツタールに入った。7月11日にフェントにて 納見、三木OBと再会し1日行を共にする。7月14日井上OGと再会し 15日ハイキングを行う。 Holer Burgstall(2611) 、 Jochdole(3065) Seirlocherkogel(2557)、 Hinterer(3438) Brandkogel(2676)、 Soldenkogel(2902) Urkundkogel(3134)、 Urkundkogel(3134) ティーフェンバッハ・グレッシャー(2739) ホーエ・ムート(2653) ○2007年9月7日〜24日 今年初めて9月に入る。アイゼンとピッケルを持参したがアイゼンは使 わず、ピッケルは有効だった。 ピッツタール、 Russelheimer H (2328) Kaunergra H(2817) セルデンに移動 Rotogel(2947)、 Geislochkogel(3056) Heimbachkogel(2727)、 Hangerer(3020) ノイシュティフトに移動 Serlesjochl(2384)、 Zwolferspitze(2562) |
| 打矢、金子(弘)、恩田各OB(37年卒)、後藤(金子OB友人) 2004年の記録 |
○2004年7月4日〜13日 打矢OBがビジネス展開の一環としてウィーンに事務所を開設してから 3年目、車での移動で観光とトレッキングを兼ねた充実した旅。 ウィーン、シャーフベルク(1782),トレッキング、ハルシュタット 前ゴーザウ湖一周、ザルツブルグ、 グリースコーゲル(2669)へのトレッキング、パステルツェ氷河散策 ハライン、ウィーン |
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| 納見OB(35年卒)、三木OB(37年卒) 2005年7月1日〜15日 | |||
| チロルの登山資料、情報は日本では少なく、チロルの山に登る案内書も なく、また点在する山小屋に予約が必要なのかも解からない。今回山行に 使用した1週間の日程の内4日間はオーストリアの山小屋事情の調査を 兼ねて、4つの山小屋を巡り歩くコースを設定した。また最高峰グロスグロ ックナーと第二高峰のヴィルトスピッツェを真近で望見できるコースを選んだ。 ・ルー・ポルディング、カプルン、エルマウ、 ・グルッテンヒュッテ、エルマウ、ノイシュティフト、 ・ノイシュティフト、ドレスドナーヒュッテ、インスブルッグ、フェント ・アルペンローゼ、ブレスロアヒュッテ ・ブレスロアヒュッテ、Vernagt Hutte、HochJoch−Hospiz ・Hoch−Hospiz、Rofen、Vent ・田野辺OBとハイキング、ブレスロア・ヒュッテの分岐、フェントの分岐 ・インスブルッグ、ウィーン |
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2005年チロルの山小屋事情(納見OBが記されたものから概略をご紹介)、 小屋の経営はPrivatとD,A,V、(Deutscher Alpeverein)、O,A,V,(Osterreichscher Alpenverein)、OTK、OAV+D,A,Vなどがあるらしい。今回泊まったのはオーストリア国内なのに全てD,A,Vだった。 建物は3階建てで入り口の前には大きなテラスがあり、風雪よけの前室があり、1階はフロント、食堂、2階は狭い廊下の左右に個室が並んでおり、シャワーコーナーやトイレ室、洗面コーナーがある。宿泊した2人部屋は左右に箱型のベッドがあり、窓が1つあった。1階の食堂の内装は板壁で、テーブル、イスもレストラン並みである。 飲み物はビール、ワイン、コーヒー、レモネードと何でも注文できる。 食事はフルコースで泊まった夕は、ヌードル入りのコンソメスープ、キャベツ、レタス、赤カブのサラダ、ポークのパブリカ煮、メインディッシュは選択できる。デザートはバナナ、アイスクリーム、メレンゲにチョコレートがけ 朝食は第1回目は5;00〜5;30、2回目は7;30〜8;30、バイキング形式え牛乳、ヨーグルト、コーンフレーク2種、パン2切れ、ジャムにハム、チーズ、コーヒー。 トイレは水洗式でトイレ臭やクレゾール臭はない。 問題の料金では、インスブルッグのオーストリア山岳協会の案内所で山岳会に年会費40ユーロを払って入会した三木OBの宿泊代は会員価格で9ユーロ(約1260円)、非会員は20ユーロ(約2500円)、食事代は2食で21ユーロ(2940円 )であり、三木OBの合計は30ユーロ(4200円)非会員の納見OBは41ユーロ(5740円)となった。4泊すれば会員になっても元がとれる。また会員には遭難救助の山岳保険も適用される。 |
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| 納見OB、三木OB 2006年7月19日〜8月16日 | |||
| 今年は前半1週間オーストリア山岳協会の登山学校に入校、後半はグロス・グロック ナー、ヴィルトシュピッツェ登山、そして山小屋巡りのハイキングを計画した。 後半天候が悪く、第1の高峰グロス・グロックナーは断念したが第2の高峰ヴィルトシ ュピッツェは登る事ができた。 ・インスブルッグ、 ・インスブルッグ、ミッテルベルク ・リッフルゼーからタッシャハハウス ・スタインボックからブラウンシュバイガーヒュッテ ・登山学校講習、5日間 ・イムストからフェント ・VIA ALPINAトレッキング ・セルデン散策 ・ガストホフの裏山散策 ・オーバーグルグル ・サンクトアントン ・ウルマーヒュッテ ・ヴィルトシュピッツェ |
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クレバス脱出訓練を見る |
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| ヴィルトスビッツェ(3770)登山 | ||
| 2006年8月9日〜10日 山小屋6:00−ミッテルカールヨッホ8:05−ヴィルトシュピッツェピーク10:30〜10:40−ミッテルカールヨッホ上 11:52〜12:00ー山小屋14:15〜14,40−ガストホフ・アルペンローゼ16:20 |
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| 納見、真下、松本、打矢各OB、オーストリア・ドイツアルプス登山とイタリア・ドロミテのハイキング記録 |
| 2007年7月11日〜31日 |
| 今回はオーストリアアルプスの最高峰グロスグロックナー山、チロルのシミラウン山とドイツアルプスのツークシュピッツェ山の三山の登頂とドロミテ探訪やチロル周辺のハイキングを計画した。全行程レンタカー使用、最初の数日は打矢OBが参加した。 最高峰グロスグロックナー山の登頂は依頼したガイドが、朝ヘリコプターで待機の山小屋で打ち合わせをしないまま出発し、バリエーションのアプローチに入った。午後氷河の雪が日射で溶けてきて膝までもぐるようになり、雪中のツボ足歩行で体力を消耗しついにダウン。 翌日、登頂小屋の一つであるスチュードル・ヒュッテから下山した。しかし3日かけて山塊を一周した。 ・ザルツブルグ ・ザルツブルグーグロックナーハウス ・オバーヴァルドヒュッテ ・グロスグロックナー登山ースチュ−ドルヒュッテ ・スチュ−ドルヒュッテーグロックナーハウス ・グロックナーハウスーハイリゲンブルート |
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| グロスグロックナー登山、7月13日、14日、15日 | |||
| オバーヴァルドヒュッテ9:00−氷原休憩9:45ールートファインディング休憩10:45〜11:05 雪の斜面で休憩12:25〜35−岩稜登攀開始13:30−岩場の頭でランチ15:05〜30− 稜線のコブ山の上で休憩16:30−スチュ−ドルヒュッテ19:30 |
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| グロスグロックナー山登山の一般ルート情報 |
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○ カルスの有料道路からルックナーハウスへ、ルックナーヒュッテを越えてスチュードルヒュッテ2801まで3時間。ここ からルートは大きく方向転換し、ケトニッツ氷河に入り、その東端から尾根に取り付き、アドラースルーエまでの稜線を 登る(2,5時間) ○ ハイリゲンブリュートの有料道路からフランツ・ヨーゼフ・ヘーエへ、ここぁらパステルッツェに下る。ここまでのルートは 氷河を通るルートとホフマンスヒュッテを経由のルートがある。パステルッツェから氷河を横切って斜面を登り、フリュー シュックプラッツ2793mに達する。さらにホフマン氷河からザルムカンプを通ってアドラースルーエに達する(4乃至5 時間)フリューシュックプラッツからはグロックナーカルカンプを越えるメレッキ尾根のルート、グレードUもありこれも素 晴らしい。 ○ ハイリゲンブルートかrのライテル谷を通ってザルムヒュッテ2644mに行く(4〜5時間)もしくはグロックナーハウス からシュトッカー鞍部に出てザルムヒュッテに行く。(3時間)ここかホーエンバルト氷河を越え西壁(グレードT)を登 、ホーエンバルトの鞍部に達し、さらにザルムカンプを通ってアドレスルーエへ(3〜3,5時間) 註:すべてのルートに氷河の通過があり、アンザイレンが絶対に必要。アイゼン必須。 グロスグロックナーにはノーマルルートを含めてやさしいルートは無い。ステュードル尾根はただの登山道ではない |
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| ドロミテ・ドライチンネン他ハイキング | |||
グロスグロックナー登山の後、シミラウン山登山に向かう途中、ドロミテに立ち寄った。 ・ハイリゲンブルートーミズリーナ湖畔ホテル・ソラビス ・ドライチンネ一周 ・ホテル・ソラビスーセルデン ・ブレスロイヤーヒュッテ ・セルデンからフェントへのハイキング ・ラモール・アルムからMutsbichlトレッキング |
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| シミラウン山登山 7月22、23日 | |||
| 22日 アルペンローゼ9:00−マリア御堂10:30−石小屋11:10−マルチンブッシュヒュッテ12:13〜13:00 ー休憩14:15−シミラウンヒュッテ16:10 23日 シミラウンヒュッテ7:00−第1回休憩8:15〜20-第2回休憩8:55〜9:00−シミラウン頂上 9:40〜10:05−氷河で休憩10:35−シミラウンヒュッテ11:50〜12:35−マルチンブッシュヒュッテ14 :50〜15:15−マリア御堂16:15−アルペンローゼ17:10 |
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| ツークシュピッツェ山他 | ||||
| ドイツアルプス最高峰ツークシュピッツェはケーブルで登る。翌日はラインタール渓谷のトレッキング、翌日リンダ ーホーフ城を見て、ガストホフインレイン、そしてウィーンへ。この旅は終わる。
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| 旅行費用について | ||
納見OBはこれからオーストリアアルプスに行く人のために、旅行費用の詳細な記録をつけています。要約をご紹介します。 2006年度 航空運賃 成田ーインスブルッグ往復 212,650円 鉄道運賃 3回 円換算 3,689円 バス11回 12,029円 タクシー4回 5,193円 ケーブル・リフト3回 3,147円 宿泊代・食事代 45,824円 登山費用山岳会年会費 8,515円 登山教室(講習料、山小屋6泊、食事付) 88,376円 山小屋追加料(個室、飲み物、荷物運搬代) 10,664円 ガイド費用2人分1日 35、650円 チップ 3,100円 計428.837円 2007年 航空運賃 180,670円 レンタカー 334,752(共同) 燃料代 17,121 々 有料道路 9,137 々 タクシー4回 17,523 々 バス1回 3,389 ゴンドラ、ケーブル他 10,569 宿泊代 121,529 食事代 18,769 ガイド料 3人分2日間 80,362 以上 |
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